2026年発売予定の新型ランドクルーザーFJは、すでに多くの注目を集めています。

 

当店にも「納車前に盗難対策をしたい」「ランクル系と同じように狙われるのか?」「純正セキュリティだけで安心できる?」といった相談が増えており、防犯面への関心が高まっていることがわかります。

 

結論として、新型ランドクルーザーFJは“歴代ランクル系と同様にほぼ確実に盗難ハイリスク車種”になります。

 

本記事では、カーセキュリティ専門店当店が27年間・2万台以上のセキュリティ施工実績にもとづき、FJが狙われる理由、純正セキュリティの限界、そして本当に必要な盗難対策について、わかりやすく解説します。

 

ランドクルーザーFJは盗難ハイリスクになる理由

ランクル系は毎年盗難ランキング上位の常連

 

ランドクルーザー系列は近年の盗難ランキングで毎年のように上位に入っています。

 

これは国内外での需要が非常に高く、中古車でも高値で取引されやすいため、盗難グループにとって「狙う価値が大きい車」とされているからです。

 

新型FJもこの流れをそのまま受け継ぐモデルであり、流通量が増えれば標的となるのは自然な流れです。

 

当店でもFJ購入予定のユーザーからすでに複数の問い合わせをいただいており、発売前から防犯意識が高まっていることを感じます。

 

こうした背景から「旧FJは盗難ランキングに出てこなかったから、新型も盗まれにくいのでは?」という意見も見られますが、この認識には注意が必要です。

 

「旧FJは盗まれにくかった」という声もありますが、それは誤解です

 

旧型FJクルーザーが盗難ランキングにほとんど登場しなかったのは、単に販売台数が少なかったためです。

 

盗難ランキングは「盗まれた件数」だけで判断されるため、母数が小さい車種は統計上目立ちません。

 

実際には当時も一定数の盗難被害が発生していました。つまり「旧FJが盗まれにくかった」わけではなく「統計に出にくかっただけ」です。

 

今回の新型FJは初期出荷台数が大幅に増える見込みのため、盗難件数も数字として明確に表れやすく、ランクル系と同様に狙われる可能性が高いといえます。

 

海外でランクルは超人気。FJも輸出される可能性が高い

 

ランドクルーザー300、250、70やアルファードは海外市場で非常に高い評価を受けており、中古車であっても高額で取引されています。

 

新型FJも海外展開が噂されていることから、同じように高い需要が生まれる可能性は十分あります。

 

海外で人気が出れば、盗難車が輸出ルートに乗ってしまうリスクが高まります。

 

輸出された車は国内へ戻ることがほとんどなく、追跡も困難です。こうした事情から、海外で高く評価されやすいFJは、発売直後から盗難グループにとって魅力的なターゲットになると考えられます。

 

純正セキュリティだけではランドクルーザーFJを守れない可能性が高い

 

純正アラームは異常時に鳴るだけで盗難を止められない

 

新型FJの純正セキュリティは、現行ランドクルーザー250と同等のスマートキー方式と一般的な純正アラームになると予測されています。

 

しかし純正アラームは「異常が起きてから音を鳴らすだけ」の仕組みであり、侵入やエンジン始動そのものを防ぐ力はありません。加えて加えて純正イモビライザーはCANインベーダーやゲームボーイで解除されてしまいます。

 

当店にも「純正アラームはついていたが盗まれた」という車両が実際に持ち込まれており、純正だけでは防御力が不十分であることは明らかです。

 

純正は全国共通仕様→1台解析されれば全国のFJが危険に

 

純正セキュリティの最大の弱点は「全国どの車も同じ仕組みを使っている」ことです。窃盗団は実車を使い純正システムを研究し、1台突破すれば同じ手口を全国のFJへ横展開できます。

 

これはランクル300・250で実際に起きた現象で、発売直後は安全でも、突破方法が確立された瞬間に全国で大量の盗難が発生しました。

 

新型FJも同じスマートキー方式である以上、同じ未来を辿る可能性は極めて高いといえます。

 

新型FJは指紋認証スタート非搭載の可能性

 

ランクル300の一部に採用された指紋認証スタートは防犯性が高い仕組みですが、2025年11月時点の情報では新型FJへの搭載は見込まれていないようです。

 

スマートキーは常に微弱電波を発しているため、リレーアタックなどの通信中継攻撃に弱い構造のままです。

 

つまり、純正だけでは最新の手口を防ぎ切ることは難しく、確実に守るには社外セキュリティの追加が必要です。

 

新型ランドクルーザーFJの盗難対策としておすすめの方法

 

FJを確実に守るならダブルイモビライザー

 

ランドクルーザーFJを本当に守るために、当店が最も推奨するのが「クリフォード」または「パンテーラ」のダブルイモビライザーシステムです。

 

一般的な社外セキュリティが遮断するのはスターター側だけですが、これではプロ相手には不十分で、突破される可能性があります。

 

一方、クリフォード・パンテーラは国内で唯一「イグニッション系統」と「セルモーター系統」の2系統を同時に遮断できます。

 

エンジンを始動させるには両方の系統を正しく復元する必要があるため、窃盗犯は以下のような高度な作業を短時間で行わなければなりません。

 

1.セキュリティ本体の位置を特定

2.本体を取り外す

3.遮断されたアナログ配線を復元する

4.点火系を組み直してエンジンを始動させる

しかもこの作業はすべて警報が鳴り響く中で行う必要があり、現実的には不可能に近い作業です。

 

そのため窃盗犯はダブルイモビライザー搭載車を避け、「もっと簡単に盗める車」を選びます。

 

盗難需要の高いFJのような車両では、この差が決定的です。当店でもランクル系の施工は非常に多く、ダブルイモビライザーの実績とノウハウは国内トップクラスです。

 

駐車環境の工夫だけでも狙われにくさが大きく変わる

 

セキュリティシステムに加えて、日常の駐車環境を工夫するだけでも盗難リスクは大きく下げられます。

 

FJのように「見た瞬間に価値がわかる車」は、視界に入った時点でターゲット候補になります。逆に言えば視界に入らなければ候補から外れます。

 

当店が実際の盗難現場を多く見てきた経験から言うと、「どれだけ見せないか」が非常に効果的です。例えば建物の影になる位置、奥まったスペース、シャッター付きガレージなどは窃盗団が見つけにくく、そもそも近寄られにくい環境になります。

 

セキュリティシステムと駐車環境の工夫を組み合わせることで、盗難リスクは飛躍的に低下します。

 

まとめ。FJは狙われる前提で対策を。当店ら納車前施工にも対応

 

新型ランドクルーザーFJはランドクルーザー300・250と同様に高い市場価値を持つ車であり、純正セキュリティだけでは決して守り切れない車種です。

 

発売直後こそ盗難が少ない期間はあるかもしれませんが、純正セキュリティは全国共通仕様のため、一度窃盗団が手口を確立すれば全国のFJに横展開され、短期間で大量の盗難が発生する可能性があります。

 

「自分は大丈夫」と考えるのではなく、新型FJはハイリスク車種の中心に位置していると認識することが重要です。

 

確実にFJを守るためには、純正とは異なる個体差を持つ社外セキュリティ、特にダブルイモビライザーの導入が必須です。

 

また、駐車環境の工夫も合わせて行うことで、さらに盗難リスクを下げることができます。

ただし、盗難リスクの高い車種の前に別の車両を置いて防ぐなどの手法は、無理やり突破される可能性も否めないため、注意が必要です。

 

FJの購入を決めた段階から準備を進め、納車前にセキュリティを施工することが、愛車を確実に守る最も賢い選択です。

 

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